松江市の島根大学教育学部付属幼稚園(園児数52人)に泥遊びができる「どろんこハウス」が完成し、12日に竣工(しゅんこう)式があった。
園内では泥団子作りが長年受け継がれているが、雨水がたまりやすい場所で行われていた。どろんこハウスは屋根(縦4メートル、横3メートル)があり、光が漏れるような作りになっている。卒園生や保護者でつくる教育後援会(影山瑛一会長)が寄付し、デザイン案は島根大総合理工学部建築デザイン学科の学生が担った。
この日は同大の松本一郎教授による泥団子教室があり、年長の園児をはじめ、応募した就園前の子どもと親が参加。水を加えた土を強く握って硬くし、丸めていった。子どもたちは「泥だったけどツルツルになった」「大きいのができた」と喜んでいた。
松本教授は「泥に触れる体験をして、自然への親しみや愛情を育んでほしい」。太田泉・副園長は「季節を問わず子どもたちが泥の中を探究できる環境が整ってうれしい」と話した。