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足に専用ジェルを塗り、機械で光を当てて脱毛していた=7月18日、大阪市中央区
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 小学生など低年齢の子どもの間で、エステサロンや医療機関での脱毛が広がりつつある。むだ毛を気にする子が増え、「心のケア」として脱毛に取り組む小児科医院も出始めた。子どもの脱毛について、専門家は「施術者の見極めが重要」と指摘する。(植松佳香)

 7月中旬、大阪市の脱毛サロン「ディオーネ」に母親とやってきた小学1年の佐々木利菜さん(6)は、腕とひざ下、鼻の下の施術を受けた。専用のガウンに着替えて光が出る機械を当てられている間も「全然痛くなくて、気持ちいい」とリラックスした表情だ。

 5歳から脱毛サロンに通い始め、この日は8回目。きっかけは、保育園で同い年の男の子が腕を見て言った「わ、毛あるやん」の一言だった。

 母の明日香さん(33)によると、産毛よりも少し濃く感じるほどの毛が生えていたが、それまで気にしたことはなかった。だがその日、「また言われたら嫌だな」と悲しげだったという。

 脱毛をして腕の毛がない明日香さんを見て「なんでママは毛ないの? いいな」「脱毛やりたい」としきりに言うようになり、子ども向けの脱毛を探して今のサロンにたどり着いた。

 「自己処理の方が切りそうで危ないしやり続けるのが大変だと思った。肌トラブルは一度もない。安くはないけど、本人が今うれしそうだし、通ってよかった」と明日香さん。利菜さんは「毛なくなってきてる」とうれしそうに腕を見せてくれた。

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 子ども向けの脱毛について調…

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