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土木部門の新入社員研修の様子=2025年5月、山梨県小菅村、大成建設提供
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 森林で社員研修をする動きが、企業に広がっている。社員のストレス軽減や、一緒に作業に取り組むことによる連帯感の向上(チームビルディング)などが狙いだ。離職率の低下や、自然に触れることで持続的可能な経営への関心が高まる、といった効果を企業側は感じている。

 ゼネコンの大成建設(東京都新宿区)は5月、土木部門で採用された新入社員の研修を、山梨県小菅村で行った。計109人の新入社員を3グループに分け、1泊2日で林道整備やまき割り、多摩川の源流域の山歩きなどを体験した。

 大成建設は2023年度の社員研修を小菅村で試行、24年度は村と協定を結び、事務系の新入社員研修と、全国から公募した社員の研修を行った。研修内容は1年目に参加した社員が、その経験や反省を踏まえて内容を決めた。

 事務系の新入社員からは「同期との結束が深まった」「自然の壮大さと恐ろしさ、大切さを学び、環境保全の必要を強く感じた」「地域の自然を守ることが将来の世代にも責任を持つことだと感じた。日々の業務や生活でもその意識を持ち続けたい」といった感想が寄せられた。

 今年度は土木部門の新入社員…

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