(5日、プロ野球 広島東洋カープ8―7横浜DeNAベイスターズ)
プロ初本塁打は、もつれた試合を終わらせるサヨナラアーチになった。殊勲の広島・田村俊介は「やばいですね。思い描いていた球がきてよかった」。ヒーローインタビューで興奮気味に話した。
- 守備で得た主力の座 初の侍ジャパンで更なる飛躍を 広島・矢野雅哉
延長十一回の先頭打者として、代打で打席に入った。「まっすぐが来たら初球から行こうと思っていた」。代わったばかりのDeNA山崎康晃の1球目、高めの145キロを振り抜くと、打球は右中間に伸びた。
愛知・愛工大名電高出身、プロ4年目の21歳。「ちょっと弾道が低かったけれど、しっかりと力が伝わっていたので良かった。今までああいう(サヨナラ本塁打を放った打者の)姿をテレビで見ていたけれど、こういう感覚なんだなって、うれしかった」。仲間から、手荒い祝福を受けた。
1年前はブレークを期待された存在だった。昨年は開幕前に日本代表「侍ジャパン」に初選出され、開幕戦にもスタメン出場。だが、年間106打席のチャンスをもらいながら打率2割に届かず、本塁打もなし。1、2軍を行き来して終わった。いまは激しい外野の定位置争いを繰り広げる。
初本塁打がサヨナラ本塁打になったのは、史上43人目。広島では1990年の佐々岡真司以来、セ・リーグでは2017年の巨人・宇佐見真吾(現中日)以来の快挙だ。ようやく出た一発に、新井貴浩監督は「期待はしていたけれど、一振りで。最高です」と喜んだ。
田村は「ああいう場面で打てたのは、これからの自分にも強みとしてつなげていける」と自信を深めた様子。さらに「若い選手がガツガツしていかないといけないと思うので、明日からもガツガツいきたいと思います」と話した。
森浦(広) 延長十回から登板して2回5奪三振。自身の代打で出た田村がサヨナラ本塁打し、「テンポ良く投げられた。勝ちにつながって良かった」。