エマニュエル・トッド氏=2022年11月8日、東京都千代田区、大内悟史撮影

 今年で開学75年、前身校からは創立150周年となる広島大学の記念式典・記念事業が11月2、3日、東広島キャンパスのサタケメモリアルホールを中心に開かれる。フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏、ゴリラ研究で知られる前京大総長の山極寿一氏、国連事務次長の中満泉氏が記念講演に臨む。

 2日は午前10時開始予定で、記念式典の後、トッド氏が「西洋の道徳的危機に直面する今日の日本」をテーマに、総合地球環境学研究所の所長でもある山極氏が「教育の本質と国立大学の未来」と題して講演。その後、人気お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志氏(広島大工学部卒)によるトークショーがある。

 3日は午前10時~正午の予定。記念コンサートの後、大学院先進理工系科学研究科の薮田ひかる教授が「宇宙に生命の起源を求めて」のテーマで、同研究科の高橋徹・特定教授が「宇宙の始まりはどこまで分かったか」のテーマで講演。最後に、国連で軍縮部門トップの軍縮担当上級代表を務める中満氏が登壇する。

 越智光夫学長は創立150周年の節目を迎え、「広大は広大だけで存在できるわけではない。約25万人の卒業生、教職員や在校生、地域のみなさんの支援に感謝の意を示したい」と話している。詳細は「創立75+75周年特設サイト」(https://150th.hiroshima-u.ac.jp/)で。(編集委員・副島英樹)

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