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インタビューに応じる湯崎英彦知事=2024年12月5日午後4時50分、広島市中区、山中由睦撮影

 広島県の湯崎英彦知事(59)=4期目=が、10月23日告示、11月9日投開票の知事選に立候補しない意向を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。

 中本隆志県議会議長が報道各社の取材に応じ、19日夕、湯崎氏から立候補しない旨の電話を受けたと明かした。近く本人が正式に表明する見込みだという。

 湯崎氏は広島県出身。通商産業省(現在の経済産業省)官僚や通信会社役員を経て2009年に初当選した。10年には第3子の誕生をきっかけに、時間休の育児休暇を取って話題を呼んだほか、経済活性化のためベンチャー企業の支援に取り組んだ。被爆80年の今夏はカザフスタンの旧ソ連核実験場を視察し、8月6日の平和記念式典でも「核兵器廃絶という光に向けて這(は)い進み、人類の、地球の生と安全を勝ち取ろう」と訴えた。

 5日の定例会見では進退を問われ、「次は5期。20年なので、それは長いということもあるし、県民がどう思うかが重要になってくる」と話していた。

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