勤務実態がない公設秘書の給与を国からだまし取った疑いがあるとして、自民党の広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区=の盛岡市の事務所などが30日、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた。今春、週刊誌が秘書給与疑惑を報じたが、広瀬議員は「事実無根」と反論していた。自民党岩手県連や関係する地方議員らにショックが広がった。
30日午前、盛岡市菜園の雑居ビル3階にある「広瀬めぐみ事務所」で家宅捜索が始まった。事務所の関係者は「今は取材にこたえられない。扉の前には立たないでほしい」といい、事務所の入り口の扉に、中がのぞけないように段ボールで目張りした。
午後には数人の係官が段ボールを運び込み、ビルの前はテレビ局や新聞など報道各社が取り囲んだ。午後6時半ごろ、雑居ビル前に止めたワゴン車に、押収物を詰めた十数個の段ボールを運び入れた。捜索は午後7時近くまで続いた。
岩手県の政治家の反応を取材しました。
一方、遠野市松崎町の公設秘書の関係先でもこの日、家宅捜索があった。数メートル四方の小さなプレハブで、市街地の一角にある。
係官は「検察庁です」と名乗…