7日開幕の第106回全国高校野球選手権大会に広島代表として出場する広陵は6日朝、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式のリハーサルに臨んだ。ベンチ入りするメンバー20人は、吹奏楽の演奏に合わせて行進。只石貫太主将(3年)は、広島大会の優勝旗を堂々と掲げた。
メンバーはこの日、原爆が投下された時間に合わせて、リハーサル直前の待機場所で黙禱(もくとう)。補助員の部員や監督らもスタンドで目を閉じた。坂町出身の河手音和(かわでとわ)さん(同)は、小学校の頃から平和記念公園を訪れるなどして、原爆投下の歴史に触れてきた。「この日になると、平和に野球が出来るありがたみを改めて認識します」。中井哲之監督は「毎年、練習やグラウンド整備の途中でも、野球部員で黙禱する。みんな、この日が大切な日というのは分かってくれている」と話した。(根本快)