床上浸水した仮設住宅で作業をする東野さん夫妻=2024年9月22日午後0時39分、石川県輪島市、稲垣大志郎撮影

 大雨で床上浸水した石川県輪島市宅田町の仮設住宅は、水が引いた周辺に泥が残り、住宅のスロープやガラス戸が外れていた。22日、住民やその家族が部屋の様子を見に来ていた。一帯は断水しており、部屋や家財の泥を洗い流すこともできないと嘆く声も聞かれた。

 食品などを取りに戻ってきたパートの八幡真里子さん(60)は、浸水当時、夫も自身も仕事で出かけていて、母(85)が一人でいたところに水が上がってきたという。母は消防のボートで救出され無事だったが、家中、泥水につかった。

 元日の地震で自宅が全壊。5月に仮設住宅に入居できて、「やっと自分たちの居場所ができたと思って、ちょっとホッとしたときにこれですもんね……。どうにもならない」とため息をついた。

 一度も使っていないこたつは…

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