駅ナカや駅前の狭い店舗で高い利益率を維持するスーパーマーケットチェーンがある。千葉県西部を中心に首都圏でスーパーマーケットを展開し、1号店出店から今年で50周年を迎えた「ワイズマート」(本社・同県浦安市)。店によって全く特徴が違うスーパーが、全体で成功している秘訣(ひけつ)は。
7月下旬の午後3時過ぎ、JR東船橋駅前にある同社の東船橋店のバックヤードに各売り場の責任者(チーフ)が集まった。当日午後3時までの売り上げ実績をみながら、最終的な売り上げの予測を確認したり、修正したりする場だ。
「このあとマイタケを値下げします。159円から111円に」。農産担当チーフが宣言した。予測を3%上回った売り上げを、さらに積み増す狙いだ。
本社から各店舗には、1時間ごとの各売り場の売り上げデータが提供される。馬場啓太店長(46)は「値引き開始の時間や特売商品の出し方など、すべて各チーフがデータなどを見て判断する」と話す。
店ごとに全く違う特徴
こうした経営を同社では「店…