トークショーに登壇した庵野秀明監督=11月15日、東京・新宿

 庵野秀明さん「とにかく僕が面倒くさい監督なので、こんな面倒くさい人に付き合ってくれる人はコイツしかいないって紹介されたんですけど、僕より面倒くさい監督はアニメだといっぱいいるんで大したことないと思ってるんですが、実写の方だと面倒くさい方に分類されるみたいで」

 尾上克郎さん「まあ、慣れりゃ大したことないスよ」

 田渕景也さん「久しぶりに映画を見たら感動しちゃって、つらいこといっぱいあったけどまた一緒にやりたいなんて思っちゃった」

 庵野「僕は現場で出来ないことは言いません。頑張って無理したら出来るっていうことを言ってるだけ」

 尾上「ほかの現場がヌルいよね。こんなに簡単に決めちゃっていいの?って。その意味じゃいい訓練になりました」

 庵野「申し訳ございません!」

 尾上「ホメてるんですよ、グチじゃなくて」

 とりあえず庵野さんが自分より面倒くさい人と思い描いているのは高畑勲さん、宮崎駿さん、富野由悠季さん、押井守さんでしょうかね。あとは誰かな?

 このトークは「シン・仮面ライダー」ブルーレイ&DVD発売を記念し11月に東京・新宿で開催されたもの。「完全受注限定版」と「初回限定版」にのみ収録された「新規撮影による各話エンディングを含むTVフォーマットに映画本編を特別再編集した映像」を上映した後のイベントでした。

 この「各話フォーマット版」とは、映画を怪人ごとのエピソード5話に分け各話オープニングとエンディングをつけたもの。東映製作の1971年スタートのテレビ第1作とそっくりのエンディングを作るため、新規映像を各地でロケ撮影したそうです。映画で准監督を務めた尾上さんとアクション監督を務めた田渕さんに再びお呼びがかかり、「庵野さんの言い出す無理」を実現させるべく奔走、奮闘しました。ご苦労様です。

 庵野「今日上映した各話フォ…

共有
Exit mobile version