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メルカリに出品した、廃校にあった人体標本=栃木県那須町提供撮影
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 栃木県那須町は、廃校に残る不用となった備品などをフリーマーケットアプリ「メルカリ」で販売を始めた。リユース(再利用)の啓発とごみの減量を目的とし、県内の自治体では初めての取り組みとなる。

 メルカリ内に那須町の「メルカリShops」を開設。10日に出品したところ、翌日には人体模型や月球儀、顕微鏡は買い手がつく上々の滑り出しだった。「町には売却収入をえられるメリットもあるが、循環型の社会をめざして率先してリユースに取り組みたい」(財政課)という。

 これまでも、連携協定を結ぶジモティー(東京都品川区)の地域情報サイトで、主に町民向けに廃校の机や椅子など町有財産を販売してきた。今回、町地域おこし協力隊員の七宮颯生(そうき)さんが、メルカリへの販路の拡大を提案。買い手がつきづらかったマニアックな物品の売却もめざすことになった。

 メルカリに出品するのは競争入札の必要のない10万円未満の物品。アプリの類似商品を参考にして価格を決めているという。当面は廃校の備品を中心に、月に1回、10品ほどを出品していく予定だ。

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