炊きたての新米

 農林水産省は29日、コメの出来栄えをあらわす作況指数について、算定方法を改良した後継指標を今秋にもつくって公表する案を示した。6月に廃止を表明したが、約70年続いた統計だけに急な廃止で混乱を招きかねないとして、代替策を検討するという。

 廃止が妥当か議論している総務省統計委員会の部会で報告した。

 作況指数は1956年から毎年公表している。過去30年間のトレンドである平年収量を100として指数化。良から不良の5段階で評価も示す。

 昨年の全国の指数は101で平年並みだったが、コメ不足に陥って米価の高騰が加速した。前年や直近の作柄と比べる農家の実態と乖離(かいり)しているとの指摘もあり、小泉進次郎農水相が廃止を総務省に申請した。だが、統計委の部会や自民党の議員らから、指数の廃止よりも改善を検討すべきだとの意見が出ていた。

 農水省は、近年の猛暑などの…

共有
Exit mobile version