オペレーターが画面を見ながら建設機械を操縦するシステム=2025年4月9日午後4時8分、大阪市住之江区、前田智撮影

 建設現場で働く人がおらん――。人手不足の解消のため、大阪の会社が中小企業でも導入しやすい建設用機械の遠隔操縦システムの開発を進めている。6月には大阪・関西万博の会場で技術を紹介する。

災害の現場で実証実験

 大阪市内の展示場に置かれた4枚のモニター。一番大きな画面には、模擬の建設現場が映し出されている。目の前に座ったオペレーターが手元のコントローラーを操作すると、画面の先の建設機器の模型が動き出す。

 大阪市住之江区の「ORAM(オラン)」が開発中のシステムは、パワーショベルなどの建設機械のレバーとペダルに機器を取りつけ、通信回線を経由して送られてくる映像を見ながら遠隔で操縦する仕組みだ。

 多くの現場で導入できるよう…

共有
Exit mobile version