大阪・関西万博で唯一オープンしていなかったネパール館が19日昼にオープンする。今回の万博で度々問題となっている建設の遅れや民間会社同士の費用の不払いに悩まされてきたネパール政府。ドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使は「残りの会期でネパールの魅力を存分に伝えたい」と意気込んでいる。
- ネパール館が19日昼にオープンへ、やっと万博の全パビリオンが開館
――パビリオンのオープンが大幅に遅れた理由は。
ネパール政府は、万博での建設や運営に関してネパールの民間会社に委託しています。この会社が、日本の建設会社と契約してパビリオン建設を進めていたのですが、まず、建設を始めるのが遅れてしまいました。
原因としては、人手や物資が不足していたことや、パビリオンのデザインが複雑で、変更が必要だったことなどがあげられます。また、パビリオンに使うものをネパールから持ってくるのにも時間がかかりました。結果として、建設が始まったのは、他の国よりも遅い昨年11月でした。
さらに支払いの問題もありました。ネパールの民間会社は日本の建設会社に対し、費用を3回に分けて支払うという契約を結んでいました。2回目までは順調に支払いが行われたのですが、何らかの理由で3回目の支払いができなくなってしまいました。すでに建設は3分の2ほど終わっていたのですが、工事が止まってしまいました。これが今年1月のことです。
愛知博や上海博 影響した過去の成功体験
――なぜ建設を再開できたの…