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合奏練習をする兵庫高校の吹奏楽部=2025年2月12日、神戸市長田区、河原田慎一撮影
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連載 ユーカリの樹の下で

校庭のユーカリの下で産声を上げた伝統の吹奏楽部。「名門復活」なるか。

 入試で学校が慌ただしい2月は、部活動の全体練習が少なくなり、参加自由の「自主練習」が増える。だが兵庫高校の吹奏楽部員にとって、緩めてはいけない時期だ。

 3月には、自分たちも出る卒業生の定期演奏会や、各地の実力校が集まる「近畿広域吹奏楽交流会」といった本番の舞台が続き、今の力がはっきりと試される。

 コンサートミストレスの真田杏奈さん(2年)は、昨年の2月は下級生だった自分たちの「緩い雰囲気が抜けきっていなかった」と言う。秋に新体制となってから、部員たちは「2月中までにどうレベルアップするか」を意識し続けてきた。

 そしていま、部内はこれまでになく引き締まっている。

 年明けから、音楽室の入り口…

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