大町消防署に配備されていた旧式の消防ポンプ車=北アルプス広域消防本部提供

 長野県大町市の大町消防署に配備されていた旧式の消防ポンプ車。

 2003年登録の7人乗りで、走行距離は2.6万キロ。

 火災現場に到着してすぐ放水できるように水槽を備えていて、1.5トンの水を積むことができる。

 職員間では「3号車」「タンク車」と呼ばれていた。

 「とても素直で使いやすい車両でした」

 そう話すのは、署長補佐の西山賢一さん(59)だ。

 ロープや発電機などの収納スペースも充実していて、使い勝手がいい。

 雪が多い地域に対応したモデルで、吸水口などの凍結を防ぐシャッターが画期的だった。

 署に配備されているポンプ車は2台。

 もう1台は数年前に更新済みで、水の使用量がデジタル表示され、ポンプ機能も向上している。

 出動となれば2台同時のことが多く、比較すると旧式は見劣りする部分があった。

 そんな旧式も1月に引退し、新型に置き換わった。

引退したポンプ車はその後

 6月下旬、西山さんはX(旧ツイッター)の投稿を見て驚いた。

 引退したポンプ車のその後に…

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