【動画】豪雪に見舞われた新潟県津南町。住民は雪下ろしに追われた=茂木克信撮影
強い寒気の影響で日本海側を中心に大雪が続いている。3連休は冬型の気圧配置が続く見込みで、気象庁は大雪による交通障害や積雪による家屋の倒壊に注意を呼びかけている。
気象庁によると、24時間降雪量は22日午後3時現在、新潟県長岡市で39センチ、山形県小国町で33センチ、石川県輪島市で29センチなどとなっている。
東北北部では23日にかけて大雪になる所がある見込み。九州北部では23日夜から24日午前にかけて、山地を中心に大雪のおそれがある。北陸地方や近畿北部では24日にかけて大雪となる所がありそうだ。26日ごろからは平年と比べ気温が高い日が多くなり、28日以降はかなり高くなる所もあるという。
輪島市で6時間に26センチ 1人けが
輪島市では、22日午前5時までの6時間に26センチの降雪が観測され、金沢地方気象台は「顕著な大雪に関する情報」を発表した。県の15時現在のまとめでは、この大雪で、宝達志水町内で除雪作業中の70代男性がはしごから転落し、胸に軽傷を負った。
県は22日午前7時から災害対策本部員会議を開催し、除雪などに万全の態勢をとることを確認した。馳浩知事は、21日に続いての県内への顕著な大雪に関する情報の発表に、「今回も最大限の警戒が必要だ。能登半島地震や奥能登豪雨で損傷を受けた家屋では、積雪の重みによる倒壊にも注意してほしい」とし、「被災地のインフラは脆弱(ぜいじゃく)な状況。除雪態勢を万全に」と指示した。
県民には不要不急の外出を控えることや、道路の凍結への注意、除雪は2人以上で行うことなど安全確保を呼びかけた。
23日夜の特急サンダーバードなど4本運休
JR西日本は22日、23日夜から24日昼にかけて大雪が見込まれるため、23日夜の特急サンダーバード(大阪―敦賀間)上下2本、特急しらさぎ(米原―敦賀間)上下2本の計4本を運休すると発表した。
また、北陸線の長浜―敦賀間、湖西線の近江舞子―近江塩津間については、特急のサンダーバードとしらさぎを含め、23日夕方から24日昼ごろまで運転を見合わせる可能性があるとしている。