除雪作業は未明にも行われた=2025年2月19日、新潟県魚沼市須原、久保田正撮影

 新潟県内は19日、強い寒気の影響で山沿いを中心に断続的に降雪が続いた。今月初旬の雪が山のように残る魚沼市や津南町では積雪が3メートルを超えており、住民らは終わりの見えない除雪作業に追われた。

  • 大雪に注意、国土交通省が勧める「雪下ろし安全10箇条」
  • 大雪による死傷者が増加 専門家が助言、除雪前の三つのポイント

 午前3時、魚沼市守門地区。道路に何台もの除雪車が行き交い、エンジン音が響く。懸命の作業で、午前5時すぎには人も車も通れるようになった。しかし、30分もするとまた雪が積もり、再び除雪の繰り返しだ。魚沼市守門は気象庁の最深積雪ランキングで、観測史上3位の記録が出たことのある地点だ。

 魚沼市北部事務所(旧守門村役場)近くで電器店を営む五十嵐俊巳さん(61)は、「去年少なかったからね。余計大変に感じる」。除雪が間に合わず、屋根から落ちた雪は台所やトイレの窓を覆い隠すまでに積み上がる。家の中は昼間でも薄暗いという。

 五十嵐さんによると、これまでも長い間、雪が降り続くことはあった。今年は途中で雨が降って寒さで凍り、その上に大雪が降る。小型除雪機で雪を取り除きながら「今年は特別。格段に苦労が多い」とこぼした。

「雪を持っていく場所がない」

 須原スキー場に続く道路沿い…

共有
Exit mobile version