橘木千空主将を胴上げする常葉大菊川の選手ら=2025年1月24日午後4時9分、静岡県菊川市西方、斉藤智子撮影

 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)に、県内から常葉大菊川が2年ぶり6回目の出場を決めた。春夏あわせて12回目の甲子園で、2007年春以来の優勝を目指す。

 同校野球場で練習していた選手たちは午後4時ごろ、出場決定を伝えた加藤伸司校長の「甲子園頑張るぞ」というかけ声に応え、喜びを爆発させた。

 強打が武器だ。昨秋の東海大会は準優勝。決勝で大垣日大(岐阜)に敗れた後、冬場のトレーニングで筋肉量や体重を増やしてきた。

 橘木(たちばなき)千空(ちから)主将(2年)は「ほっとした」と顔をほころばせ、「積極的にスイングして勝負できる選手がそろっている。優勝を目指してチーム全員でやっていく」と意気込んだ。大村昂輝投手(同)は「自分の夢であって、チームの目標だった甲子園で楽しんで投げたい」と話した。

 同校で07年の選抜大会に捕手として出場し、優勝した経験のある石岡諒哉監督は「発展途上のチーム。甲子園で勝つために足りない部分を見つめ直して今日からやっていきたい」と気を引き締めた。組み合わせ抽選会は3月7日にある。

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