龍谷大学のキャンパス内に掲げられた「入試部」の案内看板。少子化に抗して優秀な人材を迎え入れたいのは、各大学共通の切実な願いだ=2025年5月14日午後3時40分、京都市伏見区深草塚本町、永井靖二撮影

 2025年度に実施される総合型や学校推薦型の大学入試で、条件付きで基礎学力を測る試験が2月より前にできることになった。ただ、関西の一部私大では基礎学力テストを伴う年内の公募推薦入試がすでに定着している。今回の決定で影響を受けそうな大学もあり、関係者らは成り行きを注視している。

 京都産業大学は、1980年ごろから、「推薦入学選考」の名称で公募推薦入試を始めた。

 調査書だけでは学校間の差が修正できないため、総合的な判断ができるよう、出題範囲を一般入試よりも絞った2科目で計90分の基礎学力テストをしていたという。

 2010年ごろから公募推薦入試のうち一部で、調査書も面接も不要にし、基礎学力テストだけで合否を決める「基礎評価型」も導入していた。今春入学者向けの入試では、合否に調査書の点も含める総合評価型に8340人が志願して3148人が合格し、基礎評価型には8619人が志願して1581人が合格した。

京都産業大「よく検討の上変更を検討したい」

 同大学入学センターの担当者…

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