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東京都八王子市長選で初当選した候補者と並んであいさつする萩生田光一衆院議員=2024年1月21日午後、東京都八王子市横山町
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 自民党東京都連は15日、安倍派の裏金事件で「党の役職停止」の処分を受けた都連会長の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区)を続投させる方針を決めた。7月の都知事選での小池百合子都知事との連携を優先させた形だが、ケジメなき続投に批判が上がる。

 東京・永田町の党本部で、都選出の国会議員らで構成する役員選考委員会が開かれ、10分ほどの議論で萩生田氏の続投方針が事実上決まった。選考委員長の都連最高顧問、深谷隆司・元通商産業相は記者団に「やっぱり萩生田君が適任。彼の将来を考えても、このまま会長をやってもらうことが正しい」と語った。

 本来なら役員改選は2月。裏金をめぐる混乱のさなかで都連は改選を先送り。萩生田氏が暫定的に会長を務めてきた。

 裏金事件後、県連の会長ポストに就いていた安倍派の国会議員たちは責任を取り、相次ぎ辞任。安倍派の有力議員「5人衆」の1人で、3千万円近い裏金を作っていた萩生田氏の対応が注目されていた。党内からも「自分から身を引くのが筋」(ベテラン)との声があったものの萩生田氏続投は揺らがなかった。

 都知事選を見すえているため…

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