バイデン米大統領(81)の大統領選撤退を受け、誰が後を引き継ぐのか。21日に撤退を発表したバイデン氏は「カマラ(ハリス副大統領)を全面的に支持し、推薦する」と表明し、事実上の後継指名をした。投票日までの時間は限られ、トランプ前米大統領(78)に対抗しうる有力な候補者は一握りだ。バイデン氏の高齢への懸念に端を発した劇的な交代になるだけに、これまで50代以下の次世代の政治家の名前が挙がっている。
- バイデン氏が大統領選から撤退表明 後任候補にハリス副大統領を支持
大本命が、副大統領のカマラ・ハリス氏(59)だ。ハリス氏は2020年の大統領選に先立ちバイデン氏から副大統領候補に選ばれ、黒人女性として初めての副大統領に就いた。現職大統領が死亡したり辞任したりした場合には、副大統領が大統領職を引き継ぐことが定められている。今回もハリス氏がバイデン氏の後継となるのが自然な流れだ。
バイデン氏は7月の会見で「彼女が大統領になる資格がないと思っていたら、私は副大統領に選ばなかっただろう」と述べている。21日の撤退発表時の声明でも、ハリス氏を副大統領に選んだことについて「私が下した最良の決断だった」と述べている。
ハリス氏は副大統領に就任後…