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 昨年の能登半島地震や豪雨で被害を受けた石川県輪島市の観光名所・白米千枚田で、稲刈りが始まった。16日は、地元有志でつくる「白米千枚田愛耕会」の会員とボランティア計約20人が参加。黄金色になった稲を一束ずつ鎌で刈り取った。

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収穫の時期を迎え、稲刈りが進む「白米の千枚田」=2025年9月16日午前10時22分、石川県輪島市、ドローンで杜宇萱撮影

 愛耕会などによると、昨年の地震で1004枚ある田んぼの約8割にひび割れが生じ、豪雨で水路や取水口も壊れた。会員らは手作業で修復し、今春は昨年の2倍以上となる250枚に田植えをした。今年8月の大雨で再び水路や取水口が壊れたものの稲に大きな被害はなく、収穫を迎えた。

 刈り取った稲は「はざ掛け」にして天日干しし、精米後に近くの道の駅で販売するという。愛耕会の白尾友一代表(61)は「ボランティアや仲間の助けも得て、ようやく収穫にこぎつけた。少しずつでも田んぼを直していきたい」と話した。

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収穫の時期を迎え、地元の人たちによって稲刈りが進む「白米の千枚田」=2025年9月16日午前10時37分、石川県輪島市、ドローンで杜宇萱撮影
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収穫の時期を迎えた「白米の千枚田」で稲刈りをする人たち=2025年9月16日午後2時31分、石川県輪島市、関田航撮影
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収穫の時期を迎えた「白米の千枚田」で稲刈りをする人=2025年9月16日午後1時50分、石川県輪島市、関田航撮影
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白米千枚田で収穫した稲束が投げ上げられ、棚に掛けられていった=2025年9月16日午後3時33分、石川県輪島市白米町、杜宇萱撮影

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