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伊予高と立命館高、紅白のジャケットが入り交じっての演奏が披露された=2024年3月29日、松山市民会館、伊予高提供
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 能登半島地震から1日で3カ月になるのを前に、復興支援をうたった伊予高校(愛媛県松前町)と立命館高校(京都府長岡京市)の吹奏楽部のチャリティーコンサートが3月29日、松山市民会館であった。

 入場無料で、両校は吹奏楽の定番レパートリーからアニメ主題歌まで様々な楽曲を披露。観客はロビーで、部員らが抱えた募金箱に次々支援金を託していた。

 両校は昨年3月、初の合同演奏会を松前町で開き、昨年秋には伊予高が京都を訪れて交流を深めた。この日、合同ステージでは約85人で迫力ある響きを披露。両校奏者のソロの受け渡しなど、前日と当日の直前練習で仕上げた合奏を聞かせた。

 単独ステージで伊予高は、列車の旅を音で表現した「オリエント急行」などを披露、立命館高はアクションや寸劇も交えた演奏を届けた。アンコールでは大半の奏者が楽器を置き、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を合唱。ひときわ大きな拍手を受けた。

 立命館高吹奏楽部の鈴木里奈部長(17)は「復興への思いを乗せ、会場が一体になれる演奏ができた」という。伊予高吹奏楽部の武智心(こころ)部長(17)は「立命館高と交流でき、被災された方にエールを送れて本当にうれしかった。また一緒に演奏したい」と顔をほころばせていた。(戸田拓)

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