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第1セット、スパイクを放つサントリーの高橋藍=関田航撮影
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 バレーボールSVリーグのチャンピオンシップ決勝(2戦先勝方式)は5日、千葉・ららアリーナ東京ベイで男子の第2戦が行われ、レギュラーシーズン2位のサントリーが同4位の愛知を3―0のストレートで破り、2連勝で再編された新リーグの初代王者に輝いた。前身のVリーグとして最後となった昨シーズンから2季連続で優勝し、昨年12月の全日本選手権との2冠を達成した。

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高橋藍、アタック決定率向上

 3時間超の激闘となった第1戦と同じように、この日も第1セットはジュースにもつれた。決着をつけたのはサントリーのエース、高橋藍だ。

 28―27で迎えたセットポイント。左側から放ったスパイクは相手ブロックを押し込み、ネットに吸い込まれた。「しんどい場面で1点にこだわれた」。チームを勢いづけ、ストレート勝ちにつなげた。

 新リーグの創設に合わせて、世界最高峰のイタリアリーグから加入したものの、シーズン序盤は苦しんだ。昨秋の開幕カードは2連敗。ムセルスキーとの二枚看板として期待されながら、徹底的に研究された。

 決勝も厳しいマークにあった。第1戦は冷静さを失い、アタック決定率37%と精彩を欠き、試合途中でいったんベンチに下げられた。

 この日は、セッターの大宅が復調を期待して序盤から意図的に球を集めた。相手の立ち位置を見極めてバックアタックを6本決めるなど、アタック決定率は71.4%。サーブ、ブロックも含め計18得点を挙げた。大宅は「彼が機能するかでチームの出来は大きく変わる。本当に頼りになる選手」とたたえる。

 チャンピオンシップの最優秀選手(MVP)に輝いた23歳は「やりきったなという感じ。SVリーグを勝つことが自分の責任であり、チームの目標でもあった」とほっとした表情を浮かべつつ、「世界一のチームを目指している」と口にした。次は11日に始まるアジア・チャンピオンズリーグで頂点を狙う。

関田「スパイク決まらなかった」

 愛知・関田 「うまくスパイクが決まらなかった。相手のブロックをどう打開するか考えすぎて、先手を打てなかった」

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