徳島市議会(定数30)は11日に開会した6月定例会で、共産党市議団に所属する船越智子氏(67)=4期目=を議長に選んだ。徳島市議会で、共産党所属の議長が誕生するのは初めて。
この日の本会議の冒頭で、加村祐志議長(62)=4期目、朋友会=が辞職を申し出て、承認された。議長選では、船越氏が、ほかの2氏を上回る13票を獲得した。
船越氏は議長就任のあいさつで、「議長の重責を担うことは改めて身の引き締まる思いであり、微力ながら誠心誠意、努力をしてまいる処存です」と述べた。
徳島市議会には、4月の市長選で4年ぶりに返り咲きを果たした遠藤彰良市長(68)の支持派と、内藤佐和子・前市長(40)派などがあり、現在9会派と無所属2人に分かれている。
共産党市議団は5人で、公明党市議団と並んで最大会派となっている。共産は市長選で遠藤氏を自主支援していた。(相江智也)