決まった練習場所がなく、複数の市町の体育館を転々としている徳島県のバスケットボールクラブチームが、中学生世代の大会で「全国制覇」を果たした。県によると、県勢の全国優勝はバスケ中学世代で初めて。快挙が生まれた背景を知ろうと、メンバーや指導者に会いに行った。
チームは、阿波市などを拠点に2017年に発足した「RIZINGS(ライジングス)徳島」。
日本一をつかんだのは、今年1月に東京で開かれた第5回全国U15(15歳以下)選手権大会「京王Jr.ウインターカップ2024―25」(朝日新聞社など協賛)だ。学校、Bリーグクラブの育成組織、クラブチームの中学生世代が競い、男子52チームのトーナメントで6試合を勝ち抜いた。
2回戦では、優勝候補の京都精華学園中学を62―51で破り、波に乗った。
決勝は、琉球ゴールデンキングスU15(沖縄)と対戦。同点で迎えた試合終了まで残り55秒で、身長185センチの岩朝(いわさ)ローマ選手(3年、鳴門市)が3点シュートを決め、67―65で接戦を制した。この決勝では、身長187センチの平岡泰介選手(2年、徳島市)も21得点を挙げて活躍した。
主将を務めた佐々木涼(りお)選手(3年、阿南市)は「まさか全国優勝できると思わなかった。指導者やチームメートなど、環境に恵まれたことに感謝しています」と振り返った。
高校野球の池田高校に並ぶインパクト
チームは「とくしまスポーツ…