小児の重症患者を医療用ジェット機で搬送する「ドクタージェット」が19日、初めて運航された。NPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク(JCCN)」が中心となり、医療機関や航空会社とネットワークを構築。0歳男児を石川県から愛知県に搬送した。
JCCNによると、男児は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭くなる「左冠動脈主幹部高度狭窄(きょうさく)」で、金沢大病院に入院していた。この病気になる小児の患者は珍しく、同病院から連絡を受けたJCCNが調整し、実績があるあいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)で受け入れが決まった。
ドクタージェットは19日午後0時55分、小松空港を出発。機内でも酸素投与やたんの吸引、点滴を続け、35分後に県営名古屋空港に到着。待機していたドクターカーに男児を移し、同センターに搬送した。近く手術を受ける予定という。
小児集中治療室(PICU)…