英虞湾でのシーカヤックツーリング、アコヤガイから真珠を取り出してアクセサリーづくり――。三重県志摩市は、ふるさと納税の返礼品に、体験型観光の施設やプランで使える電子クーポンを昨年12月から採り入れた。自治体間の返礼品競争が問題となるなか、同市を訪れてくれた人しか体験できないアクティビティーで差別化をめざす。
電子クーポンを使うことができるのは、英虞湾をシーカヤックで冒険するツアーやサーフィンスクール、初心者から楽しめるダイビングといったアウトドアから、テーマパーク「志摩スペイン村パルケエスパーニャ」1日パスポート、「海女小屋」でのグルメプランなど。いずれも同市を旅行で訪れたときに遊べるものばかりだ。
スマホやパソコンで、遊び・体験予約サービス「アソビュー！」のふるさと納税のサイトから寄付をすれば、寄付金額に応じた額の電子クーポンがお礼としてもらえる。メニューから気に入ったアクティビティーを探し、クーポンを使って購入する。寄付は税金控除の対象になる。
2波3波の経済効果も？
「アソビュー！」は、会員数1300万人。全国各地の遊園地や水族館、美術館、アウトドアスポーツ、ものづくり体験など1万件以上を登録している。アソビュー！ふるさと納税は、同市など全国16自治体のクーポンを扱っている。
同市によると、これまでも宿…
