会期が残り1カ月となった大阪・関西万博。海外パビリオンで異国の文化に触れるのも楽しいが、未来を感じられる技術に出会えるのも、万博の醍醐(だいご)味かもしれない。

 なかでも、人間の「感覚」や「思考」を利用した、まるでSF世界のような技術には、未来の社会を目の当たりにするようなわくわく感があった。

大阪ヘルスケアパビリオン=2025年2月4日、大阪市此花区

 念ずればショベルカーがひとりでに動き出す⁉

 7月、東ゲート近くの「大阪ヘルスケアパビリオン」にある、週替わりで未来の技術を紹介するコーナーに、そんな「超能力」のような装置が展示されていた。

 大手ゼネコンの大林組(東京都港区)が、同志社大学理工学部の土屋誠司教授や学生らと共に開発した。人の脳波を使って、遠く離れた無人の重機を操作するという。

 「人間が体を動かそうとした…

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