金沢学院大付の練習風景=2024年9月24日、金沢市末町、波絵理子撮影

 第72回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が開かれる。宇都宮市文化会館で19日に中学生の部、20日に高校の部、札幌コンサートホールKitaraで26日に大学の部、27日に職場・一般の部の演奏がある。

 出場するのは4部門で計101団体。大会に向けて、練習に励む3団体を紹介する。

高校の部 初出場の金沢学院大付高

 金沢学院大付(金沢市)は、支部大会が8月中旬と全国一早い北陸の高校の部で、念願の初出場をつかんだ。

 部員133人の大所帯。全日本マーチングコンテストにも出場する。音楽面のリーダーを務める柴田絵里花さん(3年)は「吹き方など、マーチングからの切り替えは大変だけれど、それも楽しい」と充実した表情。自身5度目の全国に臨む顧問の斉藤忠直教諭(66)は「この子たちの音は素直で明るい」と評する。

 斉藤教諭は2017年、59歳で公立高校を早期退職し、金沢学院大付へやってきた。当時部員は4人。一からバンドを作り上げられることに魅力を感じたという。

 原点は初任地の県立穴水高校…

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