今年は、舞台を宇都宮市に移した全日本吹奏楽コンクールの高校の部。午前に始まった前半の15校は、それぞれの持ち味を最大限に引き出した華麗な演奏を繰り広げた。
最初に登場した磐城(福島)は、奥行きのある立体的な音色を会場に響かせた。
自由曲「白磁の月の輝宮夜(かぐや)」は、起伏にとんだメロディーを大事に受け渡していくような演奏。トロンボーンのアンサンブルでのハーモニーも美しかった。結果は銅賞だった。
札幌日大(北海道)は、自由曲でラベルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」を演奏。夜明けの情景を美しく表現した。
クラリネットの低音とユーフォニアムが呼応し合い、トランペットやホルンが差し込む日差しのように輝かしいハーモニーを聴かせて、銀賞を受けた。
初出場の金沢学院大付(石川)は銅賞。自由曲で、同じラベルの「スペイン狂詩曲」を演奏した。
もともと弦楽器が担当する部…