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岸本周平氏をしのぶ動画がスクリーンに映し出された=2025年6月7日、和歌山市小松原通1丁目、松永和彦撮影
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 4月に急逝した前和歌山県知事の故岸本周平氏(享年68)の県民葬が7日、和歌山市小松原通1丁目の県民文化会館であった。国会議員ら政界関係者や市民ら約2500人が参列(県発表)した。

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 宮崎泉知事は「(在任期間が)2年4カ月という短期間となりましたが、岸本県政はまさに県民の笑顔を追い求めたものでありました。和歌山県の発展を祈っていて下さい」と弔辞を読んだ。

 旧大蔵省時代の先輩、後輩の関係だったという加藤勝信財務相は「仕事に追われながらも時間を見つけてはよく飲みに行きました。交友関係が広く、色んな方を紹介してくださいました」とエピソードを明かし、「友情に心から深く感謝とお礼を申し上げます」と締めくくった。

 式では生前の岸本氏の映像が映し出され、インタビュー動画も流れた。県ゆかりの音楽家、沢和樹さんと宮下直子さんによる「アヴェ・マリア」も披露された。

 謝辞を述べた妻の香織さんは「覚えたことは知識になる。忘れたことはセンスになる」「用事のない時にこそ相手と会うことが大事」と岸本氏が残した言葉を紹介した。「宮崎知事のもとで、笑顔あふれる和歌山になることを願っております」とあいさつした。

 岸本氏は和歌山市出身で東大法学部を卒業後、旧大蔵省に入省。2009年の衆院選和歌山1区に民主党公認で立候補し初当選。国民民主党時代には幹事長代行を務めた。衆院選に5期連続で当選後、22年の和歌山県知事選で初当選し、1期目の在任中に急逝した。

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