ローマ・カトリック教会が定めた25年に1度の「聖年」にあたる今年、公式行事で初めてLGBTQ(性的少数者)らによる巡礼が行われた。AP通信などが7日、報じた。カトリック教会は同性婚を認めないなど多様な性に厳しい姿勢をとっているため、特別な年の行事に組み込まれるのは大きな変化と言える。
AP通信などによると、イタリアでLGBTQのキリスト教徒やその家族を支援する団体が巡礼を主催した。米国やカナダ、ブラジルなど約20カ国から約1400人が6日に巡礼した。参加者は多様な性を象徴する虹に彩られた十字架やTシャツを身につけ、ローマ中心部からバチカンのサンピエトロ大聖堂へと歩みを進めた。大聖堂には、ゆるしと和解を象徴する聖なる扉から入場した。この扉は聖年の年にしか開かない。
参加した信者からは、巡礼について「私たちが受け入れられていると感じるために非常に重要」「教会がさらに多くの人に開かれるきっかけになる」といった声が上がった。
今年4月に亡くなったフラン…