2018年3月、英議会の女性・平等委員会で証言するゼルダ・パーキンスさん=ロイター

 相手方には権力もお金もある。自分には、ない。でも、そんな圧倒的な不均衡を理由に、口封じを強いられてはならない――。英国でそんな議論が進んでいる。

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 1998年、ゼルダ・パーキンスさんは20代半ばだった。ロンドンを拠点に、ある大物映画プロデューサーのアシスタントとして働いていた。現在は米国で収監されているハーベイ・ワインスタイン受刑者(72)だ。

 パーキンスさんに対するセクハラは日常だった。同僚女性がレイプされそうになったことを機に怒りは限界を超え、2人で退職の道を選ぶと、「和解案」が示された。

■「カネで口をふさぐ」手段…

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