Smiley face
写真・図版
「ペアーズ」の体験用ページのスクリーンショット。表示されているのは架空のユーザー

 「出会い系」のアングラなイメージも今は昔、恋人や結婚相手と出会うメジャーなきっかけとなったマッチングアプリ。AIによるマッチング機能など複雑化するサービスは、現代人のどんな恋愛事情を映しているのでしょう。最大手の「ペアーズ」を運営するエウレカ社の綿引康介マネジャーは、「恋愛は不確実なエンターテインメントになりつつある」と語ります。

  • 【連載】オトナの保健室

 セフレ(セックスフレンドの略)や、マッチングアプリから始まる恋もある。恋愛や結婚に「正しい形」があった時代は終わっているのでしょうか。気鋭のクリエーターやアプリ会社の担当者と、「現在地」を考える企画、今回は後編です。

  • 【前編】不倫に怒る人、まるで部活? 今泉力哉&山中瑶子と語るセフレと恋人

言えない「本音」の一致が大事

 こども家庭庁の昨年の調査によると、30代以下の既婚者の4人に1人がマッチングアプリで出会っているそうです。ペアーズは今年5月時点で、累計登録者数が2500万人を超えました。コロナ期の急伸は落ち着いたものの、その前と同等の成長率で増えています。

 最近の大きな変化は、マッチングの検討材料となるプロフィルを、詳細に書き込むユーザーが増えたことです。なかでも回答率が驚異的に高いのが、昨年4月に提供開始した「本音マッチ」という機能です。

 表立っては言いづらい、その人にとって重要な16の「本音」から最大3項目まで選び、非公開で回答しておけば、AIが相性の良い相手を薦めてくれます。

 回答の選択肢は、「人生には…

共有