暑くなるのが早まり、注意が必要とされるのは「梅雨型熱中症」だ。近年、この時期から発症者が増えていることを受け、医療の専門家らが注意を促している。
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総務省消防庁のまとめでは、6月の熱中症救急搬送者は増加傾向にある。2020~24年の5年間の平均は約8400人で、15~19年(約3900人)のおよそ2倍となった。
大分市の「わだ内科・胃と腸クリニック」院長の和田蔵人医師のもとには、毎年6月ごろから熱中症が疑われる患者が来院する。めまいや吐き気、倦怠(けんたい)感を訴え、熱中症と診断されると「まさか、こんな時期に」と驚くという。「梅雨型熱中症と思われる患者さんの受診は増えている実感がある」と話す。
梅雨型熱中症の特徴は 「暑熱順化」の体づくりを
和田さんによると、熱中症に…