神戸徳洲会病院=2023年7月10日、神戸市垂水区上高丸1丁目、宮島昌英撮影

 神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)で患者の死亡が相次いだ問題で、病院を運営する医療法人徳洲会が市に改善措置計画書を提出し、4月1日に受理されたことがわかった。市は2月、徳洲会に医療法に基づく改善命令を出していた。

 これまでの市の調査では、1人の医師が50人超の患者を担当するケースが判明。計画書には、医師1人あたりの患者数を制限することも記載されたという。

 市によると、同病院は昨年9月、新型コロナウイルスに感染して入院した70代男性に対し、糖尿病の既往歴を見落としてインスリン投与などの必要な治療をせず、男性はその後死亡。亡くなる当日に極度の高血糖と判明していたが、遺族には肺炎が原因と説明し、十分な検証をしていなかった。

 その男性の主治医である新保雅也・前院長が当時、50人超を1人で受け持っていたことがその後の市の調査でわかった。市は「一般的に1人で50人は多い」と判断し、人員態勢を見直すよう助言したという。

 計画書は2度の修正を経て…

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