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デジタル行財政改革会議で発言する岸田文雄首相(手前から2人目)=2024年6月18日午後6時17分、首相官邸、岩下毅撮影

 政府は18日、ブラックボックス化しているとの批判が出ていたデジタル庁の情報システム予算について、個々のシステムの経費を、毎年公表させる方針を決めた。運用経費を3割削減する目標の達成状況や、投資の費用対効果も明らかにする。

 政府がこの日まとめたデジタル行財政改革に盛り込んだ。システムの経費を「見える化」して効率化を進めることを明記し、個々の経費を8月末までに公表する。2025年度の運用経費を20年度比で3割削減する目標の進捗(しんちょく)も毎年明らかにする。システム投資をする際には、費用対効果を示すことにする。

 政府の情報システム予算はデジタル庁設置後、各省庁の分が同庁にまとめて計上されるようになった。23年度の予算は、同庁設置前の20年度から8割多い1兆2865億円に急増しているが、同庁は全体の予算を公表するだけで、個々の内訳は非公表にしてきた。

 それまでは、年金や税など各…

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