防災推進国民大会の会場に入り、関係者と言葉を交わす天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2025年9月7日午前10時32分、新潟市、井手さゆり撮影

 新潟県を訪問している天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは7日、新潟市の朱鷺メッセを訪れ、防災推進国民大会のセッションを聴講した。能登半島地震での社会福祉施設への支援状況などが報告され、愛子さまは熱心に聴き入っていた。

 愛子さまは「災害福祉支援~令和6年能登半島地震における災害福祉支援活動と今後の展望~」と題したセッションを聴講した。福祉の専門家として被災地に入る「災害派遣福祉チーム(DWAT)」の活動や、今後の課題について、新潟大学危機管理本部危機管理センターの田村圭子教授や、社会福祉法人理事長らが発表。愛子さまは最前列に座り、メモを取りながら話を聞いていた。

 防災推進国民大会は内閣府が主催し、産学官民の関係者が交流する日本最大級の防災イベント。

 愛子さまはかねて福祉活動に関心があり、現在は日本赤十字社で常勤の嘱託職員として勤務している。今年5月には、石川県七尾市を訪れ、能登半島地震の被災者と交流していた。

 愛子さまは6日、秋篠宮家の長男悠仁さまの成年式にあたり、中心的な儀式「加冠(かかん)の儀」に出席。その後、同日夜に新幹線で新潟駅に到着した。愛子さまの新潟県訪問は初めてで、8日に帰京する。

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