天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは9日、大阪・関西万博の会場(大阪市此花区夢洲)で、シンガポール館などを視察した。夢をパネルに描き、スクリーンに映し出せるコーナーでは、指で「世界平和」と記した。
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愛子さまは万博視察のため1泊2日の日程で大阪府を訪れた。シンガポール館では、同国の自然と都市生活をテーマにした切り紙のアートや、未来の同国をイメージした映像作品などを鑑賞した。案内したオン・エンチュアン大使によると、「どうやって都市生活と自然が共存しているかがわかり、感動しました」と話していたという。
食を通じて命の循環と未来について考えるパビリオン「EARTH MART(アース・マート)」では、館長を務める小山薫堂さんに「フードロスの問題には心が痛みます」と話し、「一方では食糧が足りない地域もあり、これを解決する方法はないんだろうかということをよく家族で話し合っているんです」と明かした。
愛子さまは8日に大阪入りし、万博のシンボル「大屋根リング」などを視察。国際赤十字・赤新月運動館にも足を運び、「紛争や災害に対して、世界中の赤十字の方々が力強く立ち向かっていく姿がよく分かる展示でした」などと述べた。