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愛犬用の特製喪服を着用したモデル犬=坂出葬儀社提供

 愛犬を同伴して故人を見送ることができる家族葬の新プランを、香川県坂出市川津町の坂出葬儀社が提供し始めた。県内初の取り組みで、愛犬を「かけがえのない家族」として葬儀に同席させたいという声に応えたという。

 「わんハートセレモニー」と名付け、通夜から葬儀までの数日間、遺族と愛犬が共に過ごすことができる。家族葬ホール「なごみ」の2階フロアの一部を改装し、約15平方メートルの専用スペースを新設。水飲み場や簡易トイレを備え、愛犬がストレスなく過ごせるよう配慮されている。

 対象となるのは体重10キロ以下の中小型犬。愛犬用の黒い喪服1着もサービスに含まれる(2匹目以降は有料)。費用は通常の家族葬の約15万円増しとなる。

 同社によると「愛犬を預ける場所が見つからない」「愛犬が心配で葬儀に集中できない」といった声が寄せられていたことが、プラン開発の背景にあるという。

 「今後も故人やご遺族の思いに寄り添い、最善の形でお別れの場を提供していきたい」と説明している。

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