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愛知万博の英国館前で、五輪のロンドン開催を祝う英政府の代表ら=2005年7月、愛知県長久手市

 2005年3~9月に開催された愛知万博(愛・地球博)について、英政府が「万博は公金の無駄遣いだ」として、一度は参加を見送る決定をしていたことがわかった。当時のブレア首相もこれに同意していた。英公文書館が22日、関連文書を公開した。

 英政府は最終的に、小泉純一郎首相(当時)ら日本側の強い要望を受けて参加することを決め、「大きな成功を収めた」(当時の英国館責任者)。だが、文書からはそれが幻に終わっていた可能性が浮かび上がる。

 今回公開されたのは、03年2~5月の日本関連文書。小泉氏は同年4月26日に英国を訪ねてブレア氏と会談。関連文書には、その前後の経緯がつづられている。

「広報外交の効果、疑問視されるばかり」

 英首相官邸から英外務省への…

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