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東海大菅生―国士舘 試合を見守る東海大菅生の小木曽マネジャー=神宮、中村英一郎撮影

(27日、第107回全国高校野球選手権西東京大会準決勝 東海大菅生5―0国士舘)

 入部して初めての国士舘との公式戦。東海大菅生の小木曽円マネジャー(3年)は「自分の分岐点に再び立った気持ちです」と笑顔になった。

 2022年秋。同校中等部3年だった小木曽マネジャーは、別の高校に進学するため受験勉強をしていた。ところが、父に連れられ、東海大菅生の試合を見て進路を変えた。

 都大会準々決勝、相手は国士舘。延長12回の熱戦に「鳥肌。ロックオンされた」。

 野球に興味はなかったが、マネジャーになることにした。入部してみると、スタンドからは遠い存在に映った選手たちが、実は普通の高校生だった。自分を感動させたものは「努力の大きさだったんだ」と気づいた。

 「マネジャーも菅生の顔」。練習試合の相手や保護者らに喜んでもらえるよう、レストランの接客を見て礼儀作法を学んだ。用具のちょっとした不備や水回りの掃除にも気を配る。

 東海大菅生は、自分が入学する直前の23年春の選抜大会以来、甲子園出場から遠ざかっている。「(決勝に)勝って選手に幸せになってほしい」。初めての聖地まであと一つ。=神宮

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