医学・生命科学の分野で優れた業績をあげた研究者に贈る今年の慶応医学賞に、米エール大の岩崎明子教授(55)と、米プリンストン大のクリフォード・ポール・ブランウィン教授(47)が選ばれた。慶応義塾大が発表した。授賞式は11月4日。賞状とメダル、賞金1千万円が両氏に贈られる。

 岩崎氏は、粘膜でのウイルス感染防御に関する免疫反応について研究を進めてきた。新型コロナウイルス感染や、感染後の後遺症についての免疫応答を解明したことなどが評価された。

 ブランウィン氏は線虫の細胞を使って、細胞内の物質が水と油のように分離する「液―液相分離」と呼ばれる現象を発見した。フレンチドレッシングの油滴のようなものができる現象が、細胞内の情報伝達などに重要な役割を果たしていると考えられている。

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