記者コラム「多事奏論」 編集委員・稲垣康介
バンドの生演奏で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマ曲が劇場に鳴り響くと、17歳でこの映画を初めて見たときの高揚感がよみがえった。
4月に東京で開幕した、劇団四季によるミュージカル版を鑑賞してきた。
あらすじはご存じの読者が多いだろう。舞台は1985年の米カリフォルニア。平凡な高校生のマーティが、変わり者の科学者ドクが発明したタイムマシンの車に乗り、30年前にタイムスリップしてしまう。そこで若き日の両親が恋に落ちるのを応援しつつ、無事に85年の世界に戻れるか……という流れだ。
この作品に、ことさら愛着が…