成田空港(千葉県成田市)における年間発着枠を2029年3月に50万回に拡大させる機能強化に向け、成田国際空港会社(NAA)は25日、滑走路新増設の本体工事に着工した。総事業費はNAAと国で約6700億円。
成田空港の機能強化では、B滑走路(2500メートル)を北側に1千メートル延伸し、Bの南側に3本目となるC(3500メートル)を新設する。既存のA(4千メートル)と合わせると、滑走路3本体制で国内最大級となる。現在の年間発着枠は30万回だが、運用の変更で10月には34万回となり、滑走路の新増設で50万回を目指す計画だ。
NAAによると、機能強化で新たに必要となる用地は1099ヘクタールで、全体の確保率は3月末時点で83%としている。