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山形県

 山形市教育委員会は8日、市立小学校の教諭が、児童数十人分の個人情報が入ったファイルを誤って学年全員の保護者に一斉メールしてしまう情報漏洩(ろうえい)があったと発表した。ファイルを開いた保護者数人が情報を見たというが、8日時点でネット上などへの流出は確認されていないという。

 会見を開いた市教委によると、漏洩した個人情報には児童の氏名や成績、家庭環境、保護者のPTA歴などが記されていたという。クラス編成を考える際の内部資料として作成されたもので、教諭はその個人情報をもとにPTA役員の選出名簿をつくったという。

添付したエクセルファイルに個人情報

 7日に始業式があり、紙で配布するはずだったPTA役員の選出名簿を配り忘れたことに教諭が気づき、回答期限が迫っていたため校長らに相談して選出名簿を学内の一斉メールシステムを活用して送信したという。送信から数分後、受信した保護者2人から、添付されたエクセルファイルの中に児童らの個人情報が含まれていたと指摘の連絡があり、事態を把握した。

 エクセルファイルを開くとPTA役員の選出名簿が出てくるが、ファイル内の別のタブに元データの個人情報が残ったままだった。教諭らは7日、保護者一人一人に電話をかけ、おわびとメール削除の依頼をした。

 市教委は、外部に送信する際はPDFファイルにして送るようにするほか、複数の職員での目視チェックなどを徹底するとしている。

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