【対局中継】藤井聡太名人ー豊島将之九段 名人戦第1局1日目 解説・中村太地八段【第82期将棋名人戦第1局】

 藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が10日、東京都文京区で開幕した。

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 昨期、40年ぶりの史上最年少名人となった藤井名人は初防衛を、第77期に名人位を得た豊島九段は5年ぶりの復位を目指す。

 朝日新聞デジタルでは、対局の内容や現地の様子をタイムラインで徹底詳報する。

10:00

居飛車の力戦に

 藤井名人の▲2六歩、豊島挑戦者の△3四歩で始まった本局。豊島挑戦者は4手目に9筋の端歩を突く趣向を見せ、控室では「振り飛車もあるのでは」という声があがったが、振り飛車にはならず、居飛車の力戦調の進行となった。

 先手の藤井名人が3四の歩を飛車で取った後、豊島挑戦者から角を交換した(18手目)。

 副立会人の中村太地八段(35)は「角を換わってますます力戦になりました」と解説。

 豊島挑戦者は手にした角を、早くも敵陣に△2七角と打ち込んだ。

09:00

対局始まる

 七番勝負で繰り広げられる名人戦。タイトル戦では、第1局と第7局で振り駒が行われ、先手と後手が決まる。

 振り駒の結果、「歩」が3枚出て、先手は藤井聡太名人に決まった。

初手▲2六歩を着手する藤井聡太名人=2024年4月10日午前9時1分、東京都文京区のホテル椿山荘東京、北野新太撮影

 定刻の午前9時、立会人の青野照市九段(71)が対局開始を告げると、両対局者は深々と礼をして、将棋界の頂点を決める対局の幕が開いた。

 藤井名人はお茶を一口飲み、目を閉じて数回小さくうなずいたあと、初手▲2六歩を着手。豊島九段は△3四歩と応じた。

対局前日

名人「楽しんで頂ける将棋を」

 両者は9日夜にホテルで開か…

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